西日本OBサッカー連盟創立40周年記念第1回サミット(O-79)全域大会
≪大会1日目≫
世界初のO-79大会のキックオフ迄3時間、2014年11月26日11時J-Green堺DREAM CAMPで受付け開始。既に関東連合(埼玉)斉藤さん(85才)、東海連合(怪童)八神さん(81才)が待受けてみえます。12時半前後には、宮城の伊藤さん(83才)を含む関東連合、西日本連合(鹿児島元老)松元さん(83才)(九州元老)成田(84才)阿部(81才)さん、(信州惑々)片桐さん(81才)は車で長躯遥々長野から、近くの関西連合の面々は三々五々、今大会最年長(怪童)児玉さん(93才)を筆頭に東海連合がチャーターバスで到着、大会参加の4チームが揃いました。
天気予報は雨。この時期の雨は冷たい。皆の心掛けが良いのか、観客席に囲まれたメインフィールド2時のキックオフには雨も上がり、関東連合vs関西連合で幕開け。
関東連合(白)&関西連合(橙ビブス)
後期高齢者を生涯サッカーの場にとの思いは一緒なのか、首都圏地区では、昨年(2013年)1月から月1回O-75練習会が、75才未満のボランティアグループを中心に草の根で運営が始まり(今年からは月4回)、今回のO-79遠征軍はその選抜?メンバー。俄か仕立ての関西連合を運動量、コンビネーションで大きく上回り2-0で圧倒。
15時からの第2試合は東海連合vs西日本連合。
西日本連合(白)vs東海連合(赤)、試合開始前、握手で挨拶
大会最年長(恐らく世界一の最年長現役サッカー選手)の児玉さんは、寿パンツにお祝いの鶴亀付紫ジャージで登場、前半20分を元気にプレーされました。
試合の方は、双方急造チームでコンビに難があり、ボールが中々繋がらず、スコアレスドロー。
終了直前に降雨、怪我も無く、胸を撫で下ろして1日目は無事終了。
≪再会の場≫
東海連合(500CR.)水野、松尾(83才)、小松、神谷、高野(82才)、岩越(80才)さんは、ここ数年サッカーから遠ざかっていたが、この大会の創設を知り、再びピッチに立ちました。旧知の関東連合折原(84才)中島(82才)さん達と、ピッチで、懇親会の場で、再会を歓び合いました。大会運営側としては嬉しい親睦でした。
この大会ではお二人だけの寿パンツ(O-90)、東海(怪童)児玉さん(93才)、西日本(関西白線)岸本さん(90才)から試合終了後、写真を撮って欲しいと頼まれました。聞けば、お二人は旧制7高の先輩後輩。O-79の大会だからこそ出会いが生まれました。
審判団は、手弁当で駆け付けて頂いた奈良SOB(坪内、山河、近沢)の3氏、連盟のモットー「親睦第一」を体現するレフェリングのお蔭で、スムーズに大会が運営できました。感謝!
≪懇親会≫
試合は15時終了。DREAM CAMPに舞台を移して、大浴場で汗を流し、休憩の後、レストラン「Off the Pitch」で18時半、懇親会開宴。
一寸失敗。懇親会開宴は昨年と同時刻ですが、試合は日没の速さを考慮して、1時間早め、16時終了としました。2時間半のアイドリングタイムは如何にも長過ぎた。待ち草臥れて、開宴30分前位から会場の「Off the Pitch」には人が集まりだしました。
懇親会は「親睦第一」の大きな柱。1日目の出場選手55名、スタッフ他9名、計64名中懇親会出席者は57名、ピッチと宿泊、懇親会が同じ施設内に在るJ-Green堺のメリットをフルに生かすことが出来ました。
親睦の実を挙げるため、対戦チーム同士が同じテーブルを囲み、余興を無くして、懇談の場だけに致しました。
松崎会長の「この歳までサッカーが出来ることは家族をはじめとする周囲の人々のお蔭」との開催挨拶に続き、
今回の最年長プレーヤー・児玉さんの乾杯で幕開け。DREAM CAMP川口料理長、渾身の料理が見事な盛付でテーブルに並ぶ。
時間の経過と共に、テーブル間の人の移動が頻繁になります。あちらこちらで会話が弾んでいます。
タップリ2時間、O-79の食欲と酒量に脱帽。
最も遠くから出場された関東連合(宮城)伊藤さん(84才)の中締め。
飛び入りで関東連合福田さん(82才)の祝辞。
伊藤さんからビッグニュース。今年10月、箱根より東では初めて、宮城フェニックス主管で「2014宮城松島(O-75)大会」が東北選抜、首都圏2チーム、宮城フェニックスの4チームで開催されました。来年は10/7(水).8(木)範囲を広げて開催、西日本OBサッカー連盟からも参加をして欲しいと要請がありました。昨年の第1回O-75全域大会が契機となり、全国に高齢者サッカーが広がる絶好の機会です。連盟からも出場して、東西の連携を深めたいと思います。
≪大会2日目≫
無風、快晴、この時期としては暖かい絶好のサッカー日和。
第1試合は9時キックオフ、関東連合vs東海連合。昨日より一段と滑らかになった関東連合のコンビネーションが冴え渡り、6:0の大勝。
第2試合は関西連合vs西日本連合、接戦は1:2で西日本が競り勝った。
西日本連合(紫)vs関西連合(橙ビブス)
お昼前、大きな怪我も無く、滞りなく、和気藹々と、第1回サミット(O-79)全域大会は終了しました。
チェックアウト済にも拘らず、DREAM CAMPのご厚意で、大浴場で暖まり、リフレッシュ。「来年も是非参加したい」との帰り際のご挨拶に、ここまで苦労も吹っ飛ぶ思いでした。
≪大会総括≫
ギネス登録の不採用、マスコミへのPR不足で取材が無かった事、O-80を目指しながら直前の出場辞退でO-79に終わった事、昨年同様、中四国地域からの参加者が無かった事、スポンサー獲得が出来ず、連盟本部の収支が単年度赤字になる事、堺からのアクセスが悪く、高齢者には負担になる事、進行の不手際で試合終了から懇親会までの間延びした時間、等々、悔いの残る大会運営でしたが、怪我も無く無事終了し、皆さんからも「来年も来るよ」と声を掛けて頂いたのが大きな財産となります。
昨年の第1回スーパーロイヤル(O-75)全域大会の出場者は105人、今年の第1回サミット(O-79)全域大会は55人、第2回O-75大会は85人、両大会を併せたO-75出場者は140人と確実に高齢者の参加が増えています。「生涯現役」への道は拓かれたと確信しています。
道をもっと太く、滑らかにするため、是非本大会に対するご感想、ご要望をお寄せ頂くようお願い申し上げます。
最後に、滞りなく、来年に繋がる大会を運営できたのは、高齢、遠路を物ともせず出場頂いた皆さん、無理な要求を快くこなして頂いたJ-Green堺とDREAM CAMPの皆さん、ボランティアとして支えて頂いた審判団、あさ風の古矢さん、暁の川野さんや本部スタッフ、関東連合や東海連合を支えるボランティアスタッフ、連絡を厭わず熟して頂いた各クラブ連絡責任者の方々のお蔭です。改めてお礼申し上げます。
文責:西日本OBサッカー連盟事務局長・柴田 正康
  |